fc2ブログ

不妊・生理痛・生理不順 ( 反応点治療研究会症例集 )

不妊の原因に排卵障害・卵管障害・着床障害(子宮粘膜のコンディション)があります:このブログは原因を根本から追求する反応点治療研究会が不妊症や生理不順に関わる東洋医学の鍼灸治療(しんきゅう、はりきゅう)の症例を紹介します。右下のリンクも合わせてご覧下さい。

≫ EDIT

2017年度 反応点治療研究会(関西)実技講習会

神戸(関西地区)での講習会のご案内


2017年度 反応点治療研究会(関西)実技講習会

~問診を超える触診の世界へ~
腰痛、肩こりだけの治療から卒業しよう!内臓疾患をはじめ全身を治療できる反応点治療を共に学びませんか?皮膚にあらわれる反応点を感じられる職人の手を作りましょう。


日程

連続5回で実施。 •第1回  3月5日(日)  自律神経反射と反応点
•第2回  5月14日(日) 筋弛緩メカニズムと自律神経
•第3回  7月23日(日) 痛みの理解
•第4回  9月10日(日) めまいの発症と施術
•第5回  11月12日(日) 婦人科疾患と美肌


当日のスケジュール

11:00~12:00 反応点治療の概論(講義)

13:30~16:00 反応点治療の実技


会場

場所:神戸東洋医療学院
住所:神戸市中央区三宮町1丁目9番1号 センタープラザ13階・14階

JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナー、三宮駅より歩いて5分
※駐車場はございません。
地図はこちら → http://k-toyoiryo.com/access.html
※お問い合わせは会場ではなく下記にある当講習会の受付にメールでお願いします。


対象
鍼灸師、鍼灸学校の学生

定員
先着25名

参加費

1回あたり鍼灸師7000円 鍼灸学生5000円
各回 その都度 当日徴収いたします。


持ち物
自分の鍼灸道具(普段使っているもの)、筆記用具
服装は自由です。治療を受ける側にもまわるのでラフな格好で。

テキスト

「反応点治療」 河村廣定・著 (医道の日本社 3,400円+税)
「ツボ刺激による自己ケア」 河村廣定・著 (遠見書房 2,000円+税)

※必須ではありませんが、反応点治療の知識取得のため、読書されることをおすすめしています。


申込先
事前申し込みが必要です。
申し込み先:felice0619*cpost.plala.or.jp 吉田和平 宛
迷惑メール防止のため、@を※にしています。*を@に変更して送信してください。
携帯電話からメールを送信される方は、必ずパソコンからのメールを受信可能にしてください。
氏名、電話番号、住所、所属(勤務先、学校名など)を明記してください。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。



講師紹介

河村廣定
反応点治療研究会 顧問

1949年長野県生まれ。
専修大学卒業後、故富崎源一氏に師事し、早稲田鍼灸専門学校を卒業。
1983年岐阜市内で開業。 開業時に皮膚の異感覚と病態の関係に気づき、数々の研究を経て「反応点治療」を体系化。2000年神戸東洋医療学院に勤務しながら反応点治療の普及に努める。

中和鍼灸専門学校非常勤講師、(社)岐阜県鍼灸師会会長、第49回全日本鍼灸学会実行委員長を歴任し、(社)日本鍼灸師会会長表彰、(社)全日本鍼灸学会会長表彰、岐阜県知事表彰を受賞。


書籍

はり灸師が教える ツボ刺激による自己ケア -皮膚から検索・疾患別アプローチ
著者:河村廣定
出版社:遠見書房 (2012/6/25)

反応点治療―経絡もツボも使わない新しい鍼灸治療
著者:河村廣定
出版社:医道の日本社 (2005/06)

※リンク先はAmazon.co.jpです。


詳しくは反応点治療研究会 HP 
2017年度 反応点治療研究会(関西)実技講習会 はこちら
スポンサーサイト



| アナウンス | 13:04 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

2017年度 反応点治療研究会(東海)実技講習会

岐阜(東海地区)での講習会のご案内


2017年度 反応点治療研究会(東海地区)実技講習会

~問診を超える触診の世界へ~
腰痛、肩こりだけの治療から卒業しよう!内臓疾患をはじめ全身を治療できる反応点治療を共に学びませんか?皮膚にあらわれる反応点を感じられる職人の手を作りましょう。



【日程(全5回)】        テーマ

第1回 2017年 4月9日(日)  反応点治療とは~ガイダンス
第2回 2017年 6月18日(日)  耳鼻咽喉科疾患① 臨床編
第3回 2017年 8月6日(日)  耳鼻咽喉科疾患② 基礎編
第4回 2017年 10月15日(日) 婦人科疾患①臨床編
第5回 2017年 12月3日(日)  婦人科疾患②基礎編

【当日のスケジュール】
10:00~12:00  座学  講義を中心にディスカッション・質疑応答など
休憩(1時間)
13:00~16:00  実技練習 臨床のやり方や感覚の掴みかたを
実際に練習していきます

【会場】   サンリ治療院  
     (岐阜県岐阜市幸ノ町1-16 名鉄岐阜駅より徒歩5分)

【参加費】   1回につき 一般 7000円 鍼灸学生 5000円 
        当日会場にてお支払いください
【持ち物】  筆記用具・鍼灸道具(普段使っているもの)・スリッパ 
       ※服装は自由です。

テキスト

はり灸師が教える ツボ刺激による自己ケア -皮膚から検索・疾患別アプローチ
著者:河村廣定
出版社:遠見書房 (2012/6/25)

反応点治療―経絡もツボも使わない新しい鍼灸治療
著者:河村廣定
出版社:医道の日本社 (2005/06)

※リンク先はAmazon.co.jpです。
※必須ではありませんが、反応点治療の知識取得のため、読書されることをおすすめしています。


【申込み】  kotoha022*gmail.com
(迷惑メール防止のため、送信時には*を@にして送信してください)
東海反応点治療実技講習会担当 清水

氏名、電話番号、住所、所属(勤務先、学校名など)を明記してください。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。


講師紹介

河村廣定
反応点治療研究会 顧問

1949年長野県生まれ。
専修大学卒業後、故富崎源一氏に師事し、早稲田鍼灸専門学校を卒業。
1983年岐阜市内で開業。 開業時に皮膚の異感覚と病態の関係に気づき、数々の研究を経て「反応点治療」を体系化。2000年神戸東洋医療学院に勤務しながら反応点治療の普及に努める。

中和鍼灸専門学校非常勤講師、(社)岐阜県鍼灸師会会長、第49回全日本鍼灸学会実行委員長を歴任し、(社)日本鍼灸師会会長表彰、(社)全日本鍼灸学会会長表彰、岐阜県知事表彰を受賞。




詳しくは反応点治療研究会 HP 
2017年度 反応点治療研究会(東海)実技講習会 はこちら

| アナウンス | 13:04 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

2017年度 反応点治療研究会(東京)実技講習会

東京(関東地区)での講習会のご案内


2017年度 反応点治療研究会(東京)実技講習会

~問診を超える触診の世界へ~
腰痛、肩こりだけの治療から卒業しよう!内臓疾患をはじめ全身を治療できる反応点治療を共に学びませんか?皮膚にあらわれる反応点を感じられる職人の手を作りましょう。


日程

連続 4回で実施
•第1回 2017年 3月26日(日) 11時~16時
•第2回 2017年 6月18日(日) 11時~16時
•第3回 2017年 9月17日(日) 11時~16時
•第4回 2017年 12月17日(日) 11時~16時

当日のスケジュール

11:00~12:00 反応点治療の概論(講義)

13:30~16:00 反応点治療の実技


内容
•第1回 自律神経機能と反応点治療-自律神経失調症の原因とは
•第2回 痛みを解消する反応点治療-痛みの分析と対応(消炎鎮痛剤が効かない痛み)
•第3回 めまい・耳鳴り・難聴と反応点治療-中耳・内耳の失調と平衡・聴覚カット
•第4回 婦人科疾患の反応点治療-不妊症治療の盲点と婦人特有の疾病


セラピースペース パレット
第1回 203Cセラピールーム
第2〜4回 304セミナールーム


東京都新宿区白銀町
東西線 神楽坂駅 徒歩5分
会場 ホームページ http://ts-palette.com/
地図はこちら http://ts-palette.com/map.html
※お問い合わせは会場ではなく下記にある当講習会の受付にメールでお願いします。

対象
鍼灸師、鍼灸学校の学生

定員
先着25名

参加費

1回あたり鍼灸師8000円 鍼灸学生6000円
各回 その都度 当日徴収いたします。


持ち物
自分の鍼灸道具(普段使っているもの)、筆記用具
服装は自由です。治療を受ける側にもまわるのでラフな格好で。

テキスト

「反応点治療」 河村廣定・著 (医道の日本社 3,400円+税)
「ツボ刺激による自己ケア」 河村廣定・著 (遠見書房 2,000円+税)

※必須ではありませんが、反応点治療の知識取得のため、読書されることをおすすめしています。


申込先
office_rs1121*yahoo.co.jp 梁宛
迷惑メール防止のため、@を*にしています。*を@に変更して送信してください。携帯からメールを送信される方は、かならず@gmail.comを受信可能にしてください。
氏名、電話番号、住所、所属(勤務先、学校名など)を明記してください。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。


講師紹介

河村廣定
反応点治療研究会 顧問

1949年長野県生まれ。
専修大学卒業後、故富崎源一氏に師事し、早稲田鍼灸専門学校を卒業。
1983年岐阜市内で開業。 開業時に皮膚の異感覚と病態の関係に気づき、数々の研究を経て「反応点治療」を体系化。2000年神戸東洋医療学院に勤務しながら反応点治療の普及に努める。

中和鍼灸専門学校非常勤講師、(社)岐阜県鍼灸師会会長、第49回全日本鍼灸学会実行委員長を歴任し、(社)日本鍼灸師会会長表彰、(社)全日本鍼灸学会会長表彰、岐阜県知事表彰を受賞。


書籍

はり灸師が教える ツボ刺激による自己ケア -皮膚から検索・疾患別アプローチ
著者:河村廣定
出版社:遠見書房 (2012/6/25)

反応点治療―経絡もツボも使わない新しい鍼灸治療
著者:河村廣定
出版社:医道の日本社 (2005/06)

※リンク先はAmazon.co.jpです。


詳しくは反応点治療研究会 HP 
2017年度 反応点治療研究会(東京)実技講習会 はこちら

| アナウンス | 13:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

40代、4回の失敗を経て初めての着床


症例:40代女性

初回
不妊治療を始めて4カ月が経過している。年齢のこともあり、病院での治療は体外受精からのスタートとなった。来院の時点で3回の体外受精をしており、いずれも着床がみられなかった。鍼灸治療が不妊治療に効果的であると知って来院した。反応点は肝臓・子宮・卵巣に強く感じられた。

2回目
次の採卵に向けての治療。やはり子宮・卵巣・肝臓の反応点が特に強く感じられた。

3回目
病院で確認したところ、卵の成長がみられるとのこと。採卵して、状態が良ければ戻すとのことなので、卵巣・子宮を重点的に治療した。

18回目(2カ月半後)
今回の治療までに1回の体外受精を行ったが着床せず、その後、1クール休止することになった。その期間を利用し、週2回の来院と、自宅でのせんねん灸やローラー鍼を使ってのセルフケアにより、次の体外受精に向けた子宮の状態の改善に専念した。

19回目
翌日に卵を戻す予定とのこと。初回時と比較すると、子宮の状態も安定してきている。

24回目(3カ月後)
移植後も週2回の治療と自宅でのケアを継続していた。尿検査で陽性反応がみられた。

25回目
胎のうの確認ができた。やっと少し安心した様子を見せた。

28回目(4カ月後)
心音が確認できた。今回が始めての着床で、心音の確認まで進めたことをとても喜んでいた。

その後
体調も安定しており、つわりも軽度のようである。出産までの期間の体調管理、つわり対策も継続して行っている。

治療のポイントと反応点
小腸・肝臓・卵巣・子宮・膀胱

治療の経過と感想
初回の治療時には、年齢的な焦りや、ここまでの体外受精でうまくいかなかった不安も持っていたようだ。しかし子宮の反応点が改善したことから、卵が着床しやすい環境作りを行ったと考えている。妊娠しやすい子宮の環境作りに、我々鍼灸師の治療と、患者さん自身によるセルフケアが大いに役立ったと思われた。まさに治療者と患者との二人三脚で行う重要性を改めて認識した。


反応点治療研究会
神戸市 南天はり灸治療院 沖野賀奈子

| 南天はり灸治療院 沖野賀奈子 | 15:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

生理痛、生理不順の患者


患者 37歳  女性

初回治療
通院の動機は妊娠準備のためであった。婦人科で鍼灸治療による体質改善を勧められ来院された。15年ほど前から生理痛、生理不順に困っている。生理周期が乱れることが当たり前のような状況で、28日周期でくることはまれで、40日ぐらいから60日の周期が多く、その都度激しい下腹部痛に悩まされている。

5回目
初診時に比べ子宮、卵巣の反応点の範囲は少しずつ狭く軽微になってきている。生理周期が少しずつ安定してきたとのこと。ただ、治療を受けてから月経は2回来ただけなので、まだ安定したとは言えない。下腹部の痛みや腰背部の鈍痛は変わらずあるとのこと。

10回目
子宮、卵巣の反応点はだいぶ狭く改善してきている。5回目から10回の治療間隔は短くしたことによって反応点の改善がより顕著に現れた。指導している自宅でのお灸は、心地良いようで、積極的に行っている。

12~20回目
下腹部のセルフケアが効果を示してきたのか、子宮、卵巣の反応点が範囲も狭く改善が確認できた。
痛みや不快感などの自覚症状も減ってきた。治療前の反応点の状態も良くなっており、治療後もかなりの改善が見られる。生理周期が28日に近づいてきて、痛みや不快感などの自覚症状も減ってきたことで精神的にも安定が見られた。

治療のポイントと反応点の状況
子宮、卵巣、大腸、小腸、肝臓、背部の筋緊張緩和、耳鼻咽喉科領域


治療の経過と感想
子宮、卵巣の反応点は範囲が広く浅く現れていたので、コンディションの悪さが推測できた。治療の回数を重ねセルフケアを十分に行った結果、子宮内、卵巣などの骨盤内臓器のコンディションが改善されていったのだろう。その後生理周期が安定し、子宮内膜の状態も改善され生理痛が治まったとのではないかと思われる。ただし、生活サイクルが不安定なため今後も注意深く治療を行っていく必要があると考えている。



反応点治療研究会
たけちはり灸院 武智大輔

| たけちはり灸院 武智大輔 | 20:48 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

検査結果に振り回される毎日

症例:20代女性

初診
基礎体温の変動が激しく、グラフはガタガタの波形を表していた。生理痛は毎回寝込む程強く、チョコレート状の経血が出ると言う。AMHの数値が40代後半程度と言われた事に激しくショックを受け思い悩んだ様子で来院。

5-10回目
子宮・卵巣の反応点が広範囲で顕著だったので、重点的に点灸を行うが回復が思わしくない。毎日のセルフケアに加え、不規則であった睡眠時間の見直しや湯船に浸かりリラックスした時間を持つなど生活習慣の指導も行った。

20-30回目
時間を要していた子宮・卵巣の反応が少ない刺激で変化を見せるようになった。背部の筋緊張も緩み、心身ともにリラックスできるようになってきたようだ。生理痛はなくなり基礎体温は安定し始めていた。この頃に採卵を試みたが凍結出来る程のグレードの受精卵は出来なかった。

50回目
子宮・卵巣の反応点は縮小し、基礎体温はしっかりとした2層になっている。次の周期に再度採卵を予定していたところ、自然妊娠したとの報告を受ける。

治療のポイントと反応点の状況
子宮・卵巣・大腸・小腸・肝臓・耳鼻咽喉科領域、背部の筋緊張緩和

治療の経過と感想
AMH(卵巣の中で待機している卵胞の数)の数値に関わらず、卵の生育や着床を阻害している因子を推測し、どう取り除いてやるかと考えると、この症例では卵巣や子宮環境を整える事が大切だと考えた。検査結果に振り回されている様子の患者であったが、大切なのは一つ一つの反応点の治療をしっかり行う事。そして、妊娠しやすい体づくりを行う事が欠かせないと繰り返し話してきた。患者が治療の意義をきちんと理解し、治療を継続できたことが良い結果につながったのではないかと感じている。

反応点治療研究会

はりきゅう専門治療院 てるてるぼうず 磯見 順子




| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 19:10 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

安定した月経周期へ

症例:30代女性

初診
体外受精をはじめて約1年。卵の成長が思わしくなく、なかなか良い卵が採れない為、体外受精が進まないと相談に来た。月経周期は毎月ばらばらで、安定していない様子である。まずは月経周期を整え、安定した卵生成が行われる様治療を始める事にした。

6か月後
この半年間重点的に行ってきた子宮・卵巣の反応点は、少ない刺激量で回復する様になった。2~3日で終了していた月経は6日間となり安定してきた。病院の検査では、卵の成長は遅いペースではあるが、着実に自力で成長し、排卵も毎月確認出来る様になった。

11か月後
子宮・卵巣の反応点は小さくなっており、月経周期も安定している。
鍼灸治療開始以来2度目の採卵である今回、良質の受精卵が出来た。子宮環境を最善に整えてから移植することとし、子宮反応点の安定をはじめ、患者が心身ともにリラックス出来る様に治療を続けた。後日無事着床、妊娠成立との報告を受けた。

治療ポイントと反応点の状況
子宮・卵巣・大腸・小腸・肝臓・鼻・喉・耳、背部の筋緊張緩和

治療の経過と感想
卵巣の反応が顕著に現れていたことから思い切って一旦ホルモン治療を休止して子宮・卵巣の環境改善を最優先する事を相談した。卵巣の反応点改善に伴い、月経周期が安定し始めた事などから、卵巣の環境が改善して卵の生育に働いたと考えている。あらためて反応点の改善の意義深さを感じた。



反応点治療研究会  
神戸市 はりきゅう専門治療院 てるてるぼうず 磯見 順子


| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 10:38 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

激しい咳から、逆子になってしまったのか!


症例:30代女性

初診
 34週に入るところで逆子になっている事が判明した。通常、妊娠35週目で帝王切開手術予定が検討されることから、時間が無い。どうやら激しい咳が逆子に誘導したようだ。とにかく咳が治まらない。「咳が止まらなければ逆子を治すことが難しいかもしれない」と思うと、咽や気管の治療を優先すべきなのだろう。時間的にも厳しい状況から、毎日通院すること、自宅でのお灸ケアをすることをお願いして治療を開始した。

2回目
気管から耳鼻咽喉科領域の反応が顕著であったが、ローラー針にて丹念に治療を施すと咳が治まり、呼吸も楽になったようだ。腸をはじめ腹部反応点へ刺激を促すと、前回微動であった胎動も頻繁に感じられた。

4回目
排便もよく、咳症状はほぼ落ち着いてきたようだ。引き続き気管・耳鼻咽喉科領域の反応点を治療した。同時に肩から腰部にかけての筋緊張を和らげた。後日、頭位回復していたとの報告を受けた。

治療ポイントと反応点の状況
気管・鼻・喉・腸・子宮の反応点へ重点を置き、同時に腰背部の筋緊張の緩和を図った。

治療の経過と感想
耳鼻咽喉科領域の治療を念入りに行ったことにより、咳症状が治まったこと、また自律神経機能にアプローチできたことが良かったと思われる。また子宮周辺を中心に、腹部反応点の回復は、患者を心身共にリラックスさせることができ、その結果、頭位回復に役立ったと推察する。


反応点治療研究会  
神戸市 はりきゅう専門治療院 てるてるぼうず 磯見 順子

| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 10:54 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

もう1度チャンスを!

症例:40代 

初回
不妊治療を初めて2年程になる。その間3回移植するものの流産を繰り返している。その他首、肩のコリを訴えている。治療後、卵巣の反応に左右差は見られなくなり、子宮の状態も改善されていた。これなら子宮の環境を整えるのには、さほど治療期間はかからないと思われた。セルフケアとして自宅でのお灸を勧めた。

7回目
週2回の治療を継続したところ、今回の高温期は安定していた。無事に採卵ができ、安心した様子だったが、ホルモンの数値が悪いという理由で採卵した卵は、凍結することになった。

12回目
首肩の筋緊張がすぐに戻ってしまう。鼻や顎関節の状態は良くなくいことなどを伝えると、3年程前からマウスピースを睡眠時に装着していると話があった。耳鼻咽喉科領域のコンディションを整えるために顔面部の反応点の鍼を追加した。卵巣には左右差は見られるものの、子宮の状態は安定してきた。

17回目
凍結胚を移植した。今までなら移植後何か違和感があったのに、今回はとても自然な状態だと患者は感じている。この状態が継続できるように治療していきたいと思った。

20回目
今日は険しい表情で来院した。明日が判定日であるが「今回もだめな感じがする」と患者の心は動揺していた。そして、判定の結果は陰性であった。今回で終わりにしようと思っていたらしいが、病院の説明を聞きもう1度移植するように励まされたようだった。

治療ポイントと反応点の状況
左卵巣、子宮、小腸、肝臓、耳鼻咽喉科領域の反応点 首、肩の筋緊張緩和

治療の経過と感想
本症例のように、着床するものの妊娠に至らないケースは非常に多いと感じる。移植後の不安定な心理状態は自律神経系にも影響する可能性がある。結果、子宮環境の悪化に繋がることも考えられる。特に判定日までは一番ストレスを感じるだけに、移植後の3回の治療での患者の心理状態もかなりの動揺が見られた。不妊治療を行う上で、特に心のケアに対する治療の難しさを感じている。子宮内環境を整えること、患者に安心感を与えることが大切だと感じている。

反応点治療研究会  
さくらはりきゅう院 清水 基子

| さくらはりきゅう院  清水基子 | 10:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

そろそろ戻ってほしいな

症例:30代 第1子

初回
妊娠30週目の妊婦さん。医療機関から逆子には鍼灸がよいと勧められ来院した。腹部の反応点は、肝臓、小腸と股関節辺りが強いように感じた。その他に、耳周辺と前頭部にも強い反応点が確認できた。胎児の頭位は右季肋部下あたりにあるようだ。腹部へのローラー刺激を加えたものの あまり胎児の動きは感じられない。そこで、耳周辺への刺激量を増やした。治療後確認したが腹部に変化は見られなかった。

2回目
2日後に来院してもらった。引き続き下腹部への刺激と並行して、耳周辺と前頭部への治療も念入りに行った。さらに背中にある反応点へ少し強い刺激を加え、肝臓の反応の改善を確認した。
治療後腹部の状態を確認したが、もう1歩の状態と思われた。

3回目
治療を開始して4日目。触診してみると、どうやら正常位に戻っているようだ。右季肋部の下辺りの反応がなくなっている。腹部全体に軽く刺激を加え、リラックスさせるために、前頭部と顔面部の表情筋等にもローラーを加えた。「明日の検診で確認してもらってください」と言って治療を終えた。2日後、電話口で患者さんと共に無事復したことに喜びを分かち合った。

治療ポイントと反応点の状況
肝臓、小腸、股関節、耳周辺、前頭部の反応点 背部の筋

治療の経過と感想
本症例では 初診時、胎児の頭位がすぐに触診できた。治療中あまり動きがなく気がかりではあった。連続した腹部への刺激と肝臓反応点の回復を促したことが胎児を正常位へと導いたように思われた。逆子治療には耳鼻咽喉科領域の治療による自律神経へのアプローチと、肝臓反応点の改善が効果的であると推察された。

反応点治療研究会

神戸市 さくら はりきゅう院  清水 基子

| さくらはりきゅう院  清水基子 | 12:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

安定した卵が採卵できない

症例:45歳 女性

初回
40代になってからの結婚ということもあり、すぐに体外授精を試みたが着床せず数回流産している。最近では安定した卵が育たず採卵しても凍結できない。体調を整え元気になりたいと来院された。ご主人の仕事の関係で極端に睡眠時間が短く家族間でのストレスも多いことから、安定した日常生活を送れるように指導し治療を開始した。

2回目~6回目
胃腸の反応が強く感じられる。卵巣も少し腫れやすいようだ。ふくらはぎがつらいとのこと。治療に加えホームケアを薦めるが、あまり行なっていない様子だった。徐々にではあるが、全体の反応の戻り、改善は良くなっていった。

10回目以降
病院での検査では子宮の状態や卵の成長も安定し、採卵するとのこと。しかし、耳やのど、胃、十二指腸の反応が思わしくないように感じられた。嘔吐や吐き気がするとのこと。その後、顕微授精を試みたが卵が育たなかった。ホルモン剤の副作用が強く出たため中止して、漢方薬と鍼灸治療で体調管理をすることにした。薬を止めてからは1個の卵は育っているが採卵すると空胞であった。そして、治療開始から10ヶ月目に無事に採卵凍結。そして体外授精は成功に至った。

治療ポイントと反応点の状況
耳・鼻・目・のど・肝臓、胃腸など全体の反応点。背部、下肢の筋緊張を改善

治療の経過と感想
初診時、疲労困憊で、反応の改善も思わしくなかったが治療を進めていくと少しずつ改善されていった。特に内耳と目、のど、胃腸、子宮の反応が強かった。花粉症や、暴食などもあり反応点を回復するのに多くの刺激量が必要だった。今回の症例では、睡眠時間など生活面の見直しや、自律神経機能の改善、あるいは温灸によるホームケアやご主人の協力も成功へ導いた要因ではないかと考えられる。


反応点治療研究会

大阪市西区 こころ はり灸治療院 稲次昌子

| こころはり灸治療院  中間善也・稲次昌子・野口恵美 | 09:49 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

逆子治療

症例:29才 女性

初診
妊娠32週目、逆子体操をしても効果がない。逆子治療に鍼灸が良いと聞き、出来る事なら自然分娩をしたいと来院された。触診では頭位が季肋部に感じることができた。他の愁訴に冷え感もある。3日後の検診日までの継続治療をすすめた。

2回目
初回の治療中にも胎動が感じられ、頭が横にあるようだ。実際触診すると、右下腹部の辺りに頭位が感じることができた。耳、鼻、腹部の反応点に改善が見られる。

3回目
検診日前日。頭位は正常位に落ち着いているように推測された。前回確認できた反応点はさらに改善している。愁訴であった冷え感が改善されてきた。

治療ポイントと反応点の状況
耳・鼻・目などの感覚器、肝臓、心臓、大腸など腹部全体の反応点にお灸やローラーを施した。その他、腰部、臀部の筋肉の緊張を改善させた。

治療の経過と感想
治療中にも胎児は良く動いていた。本症例では、耳、鼻、それに腹部全体の反応点改善が胎児を正常位にし、無事出産につながったと考えている。自律神経系の改善が母親をリラックスさせ、心地よい胎境が整ったことで正常位に戻った可能性があると思われる。

反応点治療研究会

大阪市西区 こころ はり灸治療院 稲次昌子

| こころはり灸治療院  中間善也・稲次昌子・野口恵美 | 09:04 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

体外受精の確率を上げたい

36歳 女性

初回
人工授精を3回チャレンジしたが思うような結果が得られない為、ステップアップを医師からすすめられた。体外授精には高額な費用がかかることから、出来る事なら1度で成功したいと来院した。子宮卵巣の反応に加え、内耳とのどの反応が強く見られた。自律神経系の働きと子宮環境の改善に着目し、合わせて筋緊張のケアも行なった。出来るだけ反応点を早く安定させるため、ホームケアを確実に行うよう指導した。

2回目
治療を始めてから「顔色がよくなり、すっきりした顔をしている」と周りから言われ明るい表情になった。体調も良いことから、採卵日が決まったと報告を受けた。しかし、初回に比べ反応点の改善は見られるものの安心出来るレベルではない。今回も自律神経系と子宮環境の改善に注力した。治療後は反応点にも改善がみられた。

3回目
採卵に向け1週間休暇をとり、ホームケアも徹底した。体調管理も整ってきたようだ。顔色も良い。子宮卵巣の反応点も良い状態になっていた。しかし、内耳、肝臓の反応がまだ残るためホームケアを促した。

最終
妊娠中には流産予防を始め、頭痛や肩こり、つわりのケアなどを行い、元気な第1子をご出産された。

治療ポイントと反応点の状況
内耳・のど・子宮卵巣・小腸・肝臓反応点。頚肩部、腰臀部の筋肉の緊張を改善させた。お灸やローラーによるホームケアを徹底してもらった。

治療の経過と感想
本症例は、治療期間1ヶ月と言う短い間で結果を求められた治療であった。そのため、通院日以外でもホームケアに力点を置いた。本人の努力もあり子宮環境の改善によって早く妊娠へと繋がった可能性がある。しかし他の例と比較すると初診時の子宮、その他のコンディションは良好であった。また鍼灸治療をきっかけに今までの生活を見直し休息やホームケアを頑張った事が最高の結果へと導いたようだ。

反応点治療研究会

大阪市西区 こころ はり灸治療院 稲次昌子

   

| こころはり灸治療院  中間善也・稲次昌子・野口恵美 | 09:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

妊娠中毒症予防

症例:30代後半

初回
第2子妊娠中である。第1子妊娠早期より妊娠中毒症となり母子共に危険な状態だった。今回は病院からの指示もあり妊娠初期より鍼灸での体調管理を希望して来院。

30回目
週2~3回ペースの治療は、不快を感じる手前でのケアができたようだ。妊娠初期に見られるつわりもなく楽に過ごせたと喜んでいた。妊娠25週目。母子共に問題なく順調のようだ。

37回目
正常範囲内ではあるが血圧が不安定になり始めたころに胎児も逆子となった。肝臓・腎臓・心臓反応点も顕著に表れている。自律神経失調症状の改善、および子宮の反応点改善へ重点を置き治療を行った。

50回目
自宅でのケアも熱心に取り組んでもらえたようだ。血圧も安定し胎児は正常位へ復した。

60回目
再び血圧が上昇し、首・肩こり・のぼせなどの症状が続いている。妊娠33週目。胎児の成長はあまり見られず再び逆子となる。腎臓の反応はさほど見られないことから自律神経系の改善、肩こりなど不快症状の緩和及び子宮の反応点解消を徹底して行った。

治療のポイントと反応点の状況
耳・鼻・喉・肝臓・腎臓・心臓・子宮・胃の反応点へ重点を置き、全身の筋緊張の緩和も行った。

治療の経過と感想
妊娠中毒症は一度罹ると次回の妊娠時も罹りやすく、前回よりもひどくなると言われている。したがって血圧をはじめとする体調管理および子宮環境を注視した治療が必要だと感じた。妊娠後期に入り、胎児の成長を心配する時期もあったが、週3回の治療であったため不調になる前に治療が行えた。そのため帝王切開予定日まで自宅で過ごす事が出来たのであろうと思われる。

反応点治療研究会

神戸市 はりきゅう専門治療院てるてるぼうず   磯見 順子

| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 15:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

夢は目前・・・

症例:30代 第1子目

初回
結婚して1年が経つ。自然妊娠できず病院に行くと、卵管狭窄のため体外受精術を促されたようだ。自然妊娠できない動揺と同時に体外受精を成功させたい気持ちから鍼灸治療を希望している。他にもひどい肩こりと背部痛があった。

第3回目
初回から右卵巣に顕著な反応がある。ホルモン療法による副作用だろうかと推察したが、やはり病院では卵巣過剰刺激症候群になりかけだと言われたようだ。卵巣点に注視しお灸を施し、ひどい肩や首の反応点を細かく取っていくように治療を行った。また、自宅でもお灸をすえるように指導を行い、週1回の治療を継続した。

第15回目
移植を行う頃にはひどい肩こりも随分楽になったようだ。無事に移植も終わり陽性反応が出て喜んだものの、受精卵が発育せず残念な結果となった。その後、2周期おいて再度移植。前回同様無事に着床し、受精卵も今回は順調に育ったにもかかわらず心音が確認できず、人工流産となった。しかし、2度の移植でどちらも着床し、2回目の移植後は受精卵も育っていたことから、確実に妊娠できる子宮内環境へ近づいていることを実感した様子だった。現在も治療を継続している。

治療のポイントと反応点の状況
子宮卵巣点。内耳、喉、肺、首、背部の筋の反応点

治療の経過と感じたこと
多くの医療機関では、一般不妊治療検査では問題がなくとも自然妊娠を目的とせず体外受精を行うことが多いように感じる。本症例において、当初から卵管鏡下卵管形成術という選択肢はあったのだろうから、自然妊娠の可能性があることは否定できないと思われる。結果的に流産に至ったことは、子宮粘膜の環境がまだ整っていない可能性があると推測され、引き続き子宮の反応点への治療が必要だと感じている。

反応点治療研究会 

神戸市    さくら はりきゅう院  清水 基子

| さくらはりきゅう院  清水基子 | 09:18 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

生理周期と生理痛が改善された患者さん

症例 20代女性

初回
数か月前より生理周期が不安定で激しい生理痛に悩まされていた。婦人科の検査では問題はないようだ。精神的なものだろうと心療内科を紹介され、さらに不安になっていた。下腹部の反応点は顕著で子宮、卵巣部、腰の筋肉を中心に治療を行った。

2回目
翌日に来院し治療後の経過を確認した。生理痛の強さ、回数、箇所はほとんど変わらず、下腹部、腰の反応点の状態もまだ大きな変化は見られない。治療を継続していくことが重要と説明。週一回の治療と自宅でのセルフケアを提案した。

6回目
以前に比べると生理周期は正常になりつつある。下腹部(子宮、卵巣)、腰の反応点は改善され、生理痛の強さや回数も徐々に改善してきた。精神的に落ち着き表情も和らいできた。

10回目(最終)
下腹部、腰部の筋肉の反応点がかなり改善され、突然の痛みに悩まされることも無くなり周期も安定してきた。セルフケアを継続しさらに生理周期を安定させることを目標に2週間に1回の治療を継続している。

治療のポイントと反応点
子宮、卵巣、腰仙骨部、殿部、耳、肝臓、腸の反応点

治療の経過と感じたこと
生理とは、妊娠が成立しなかった場合に不要となった子宮内膜を体外出す現象である。生理痛の原因は過度に子宮筋収縮が起るため痛みが発生すると考えられる。本症例では生理周期に伴って現れる子宮、卵巣の痛みが反射性に背腰部の広背筋や殿筋群の筋緊張を促したと考えられる。下腹部の反応点改善が子宮内膜の状態や卵巣の働きを向上させ生理周期の安定と生理痛の改善に繋がったと推察される。

反応点治療研究会   武智大輔

| 反応点治療研究会個人会員 | 09:21 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

最後のチャンスにかけて

症例:30代 女性

初回
2年前より不妊治療を開始したが1回目の体外受精は失敗している。その後ポリープが発見され摘出手術を行った。以来、子宮内膜の状態が思わしくなく体外受精のチャンスを待っている状態である。他にめまい・不眠・口のしびれ・蓄膿症・便秘・ひどい耳鳴りなど様々な愁訴を持っている。

3回目
手術以降、ホルモン療法で生理を調整していたが、この度自然な生理待ちをすることになったと報告があった。子宮・卵巣の状態はまだ不安定であるが、めまいの頻度は減っている。その他の愁訴は変わらず。生理前最終子宮内膜は6ミリ未満であった。

11回目
子宮環境の改善は患者には自覚できないが、反応点に改善が見られた。また愁訴であるめまい・不眠症状はほぼ改善、耳鳴りも軽減を感じている。引き続き耳鼻咽喉科系と子宮・卵巣の環境改善を目的として治療を継続した。

19回目
子宮内膜は11ミリになっている。翌日凍結胚移植を行うことになっている。この頃、耳鳴りの症状はかなり改善していた。若干不安は残るものの、子宮・卵巣の状態は安定した状態を保っている。翌日の移植に望みをかけることにした。

24回目
移植後不正出血が続き、安静を要する日が続いていたが、心音が確認され無事着床した。常に自分の体調に不安で自信のない様子であったが、やっと安堵の笑顔を見ることが出来た。便秘は妊娠中の腰痛や痔になる要因となる例があることから、大腸のケアや耳鳴りを含めた耳鼻咽喉科系の反応点の治療を引き続き行っている。

治療ポイントと反応点の状況
耳鼻咽喉科系・大腸・子宮・卵巣の反応点に重点を置いた。その他、首・肩の筋肉の緊張を改善させた。

治療の経過と感想
本症例は、不定愁訴と子宮環境の改善を並行して治療を行っていたが、めまい・耳鳴りの症状回復と同時に子宮の状況が好転したことから、めまいなどの改善が自律神経機能を改善して子宮内膜の増殖へ繋がったのではないかと推察している。やはり妊娠には子宮・卵巣の環境の改善が大切だと考えられるが、同時に不定愁訴を取り除き、全身のコンディションを安定させることが、もう一つの条件であろうと考えている。

反応点治療研究会 
神戸市 はりきゅう専門治療院 てるてるぼうず 磯見 順子

| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 09:57 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

兄弟をつくってあげたい!

症例:30代 女性

初回
第2子の早い妊娠を希望されている。2年半前より人工授精を数回試みるが恵まれなかったと来院。
医師から子宮内膜が厚くならない問題があることを指摘されている。肩こり・めまい・不眠・頻尿・便秘・腰痛など様々な愁訴を抱えていた。

2~6回目
初回より耳鼻咽喉科領域の反応点への治療を続けている。これらの解消に伴い肩こり・めまい・不眠等の愁訴が軽減した。そのため、子供とゆったり話せるようになったと明るい表情で話してくれた。膀胱・小腸の反応点も改善していき、頻尿・腰痛の愁訴は消えた。

8回目
今まで子宮内膜が7ミリ未満だったのが、初めて9ミリになったと驚いた様子で報告してくれた。明後日、体外受精を試みるとのこと。しかしまだ子宮の反応点が不安定なことから自宅でのお灸などセルフケアを徹底して行うよう指示した。

10回目
着床確認待ちの状態であるが、コンディションを崩し、再び耳鼻咽喉科領域の反応点が顕著となってきた。この影響で自律神経症状が再発しない様、徹底してこの領域の反応点を治療していった。

14回目
無事着床、心音を確認。まだまだ油断の出来ない状態であるが患者と二人で一安心した。自律神経症状も落ち着いてきた。今後は第1子妊娠時にひどかった、つわり・妊娠中毒症への対応が必要と考え実行している。

治療のポイントと反応点の状況
耳・鼻・喉・膀胱・肝臓・小腸・心臓・子宮・卵巣の反応点。

治療の経過と感じたこと
本症例では子宮・卵巣の環境改善を目的に治療したところ、子宮内膜の増殖が改善して妊娠に至った。この点で,子宮内膜の状態を治療することが妊娠に欠かせないと推察している。併せて、自律神経症状の改善,不定愁訴を取り除く事で心身共にリラックスした状態が確保でき、早い妊娠へと導けた症例だと考えている。妊娠に子宮内膜の改善や全身のコンディショニングが、いかに大切かを痛感した。

反応点治療研究会

神戸市 はりきゅう専門治療院 てるてるぼうず  磯見 順子

| はりきゅう専門治療院てるてるぼうず  磯見順子 | 19:57 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

排卵障害を乗り越えて

症例:30代 

初回
婦人科での不妊治療を始めて4ヶ月目。排卵誘発剤を服用したが月経周期があまり安定せず、鍼灸治療を試みたいと来院した。基礎体温と下腹部の状態から週2回の治療を促した。

2回目
前回の生理後、39日経つがまだ次の生理が来ないと心配そうだった。初診時から高温期が保たれていたため、少し経過を見ましょうと伝えた。左卵巣に少し腫れが感じられたので、自宅でもお灸と下腹部へのセルフケアを指示した。

4回目
治療を開始して13日目に生理が始まり、本人にも笑顔が見られた。引き続き自宅でのセルフケアとお灸による刺激量を増やしてもらった。4回目であるが左卵巣の反応点は消失していた。生理後にタイミング療法を行う予定だと話してくれた。

11回目
10回目の治療の後、病院での尿検査で陽性反応が認められた。その1週間後、超音波検査の結果、妊娠5週目に入ったとうれしそうだった。引続き週1~2回ペースで治療を行っている。

治療のポイントと反応点の状況
気管、肺、心臓、肝臓、小腸、卵巣、子宮の反応点。背部の筋緊張を緩和させた。

治療の経過と感じた事(感想)
 ホルモン治療によって生理周期の安定を図る方法は最も一般的な治療である。しかし本例は、子宮・卵巣点反応が容易に改善したことから、不妊の原因が生殖機能の不調とは考えにくい。おそらくホルモン治療の適性は高くなかったと推察している。また基礎体温の観察は性行為のタイミングを図る上で極めて重要であるが、その視点の必要性を改めて考えさせられた。子宮、卵巣の反応点だけでなく、小腸の反応の改善が体調管理に役立ち、間接的に妊娠に関わったと推察している。

反応点治療医研究会   

神戸市  さくら はりきゅう院  清水 基子


| さくらはりきゅう院  清水基子 | 23:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

まさか?逆子?

症例:30代

初診
不妊治療からの患者さん。春に妊娠の報告を受け、つわりもなく母子共に安定した様子に安心していた。しかし27週目に逆子であると確認された。

2回目
今日の彼女は羊水も少なく、胎児も小さいと医師に言われたことに戸惑っていた。また一旦戻ってもまたひっくり返るのではと不安そうだった。「まだまだ成長はこれからですよ」と、自らの経験を踏まえてお話し、落ち着いたようだ。

3回目
出産を控え、退職するための準備で忙しそうだ。仕事の引き継ぎによる、過度のストレスも原因の一つであろうと思われた。週1回で3回治療を行った後、無事正常位に復した。

治療のポイントと反応点の状況
内耳、肝臓反応点。腹部全体にはローラー鍼を使い軽い刺激を施した。肩背部、腰部や臀部の筋反応点。下肢の浮腫を緩和させた。

治療の経過と感じたこと
出産を控え、生活環境の変化が腹部への緊張を促した可能性もある。しかしながら、腹部の状態は、さほどつっぱった感じもなく、充分に胎児が動ける状態であったように感じられた。母体の自律神経系に着目し、コンディションを向上させる治療を行っていくと、来院の度に反応点の改善が感じられた。その体調の改善を胎児はどのように感じたのだろうか…。胎児は正常位に復した。


反応点治療研究会   

神戸市   さくら はりきゅう院  清水 基子

| さくらはりきゅう院  清水基子 | 00:33 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

高齢出産応援します!

症例:40代

初回
電話で「子宮の環境を整えてほしい」と訴えた患者さんは、1ヵ月後に採卵、そして移植予定であった。以前から自宅でもお灸をしており、いろいろと受診体験がありそうだ。下腹部を中心に治療を行い、お灸を据える場所を指示し継続してもらった。

2回目
2日後に来院。病院では、移植成功率は低いと言われているようで、不安でしかたない様子。子宮環境を整える意義を確認し、治療の重要性を伝え継続を促した。週に1回の通院を約束して帰宅した。

10回目
来院される度に卵巣の反応が出ている。卵巣機能を心配していたが、予定されていた採卵は中止となったようだ。子宮はさほど悪い状態でもなくなり安定する傾向を感じていた。

20回目
子宮の反応は良好であった。3日後に採卵予定だと聞き、左の卵巣でなければ良いがと老婆心が働いた。

27回目
26回目の治療後、移植に臨んだ。無事に着床したが、まだまだ油断はできない。治療後「先生、私のおなかの状態は大丈夫でしょうか?」と不安を抱いていた。

治療のポイントと反応点の状況
耳、肝臓、心臓、生殖器の反応点

治療の経過と感じたこと(感想)
40代以上の高齢の場合、妊娠成功率は低いと言われている。しかし、高齢だから妊娠しないわけではない。子宮内膜の状態は継続して観察し難いことから、不妊の盲点であるが、本症例では卵巣にも著明な反応が表れていたことから、卵巣の反応点治療が妊娠を成功に導いたと推察している。


反応点治療研究会

神戸市  さくら はりきゅう院  清水 基子

| さくらはりきゅう院  清水基子 | 01:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

生理不順

症例  30代  女性

初回
手足の冷えがひどく、便秘、肩こり、腰痛などの症状で来院された。しかし、腹部の至る所に反応が見られる。特に子宮の反応が広く感じ取れた。聞くと、2ヶ月間生理が無く3ヶ月目目に入っているとのこと。腹部中心に全身治療を行った。

3回目
手足の冷えは、施術後、改善できているようだ。排便のペースは変わらず。お灸でのセルフケアを薦めた。

5回目
冷えが解消され、排便の回数が多くなってきた。同時に肩こり、腰痛も改善されてきた。真面目にセルフケアを続けているようだ。

6~7回目
3ヶ月ぶりに生理があり、4日程で気持ちよく終わったと喜んでいた。セルフケアも熱心に取り組んでいるようで、確実に子宮の反応が小さくなっている。

10~11回目
冷え、肩こり、腰痛などはほぼ改善し満足されているが、生理はまだまだ不順のようで、次の生理が来ない。引き続きセルフケアを続けてもらった。

12回目(最終)
50日ぶりに生理がくる。生理周期はまだ安定していないが、前回同様すっきりと終わったとのこと。便秘も解消されつつあるようだ。現在も引き続き治療を続けている。

治療のポイントと反応点
耳、喉、心臓、肝臓、胃、小・大腸、膀胱、子宮の反応点を治療した。

治療の経過と感じたこと
本症例では、子宮の反応など下腹部の反応を解消させたことが、冷え・腰痛などの症状を抑えたのだろうと推察された。セルフケアを併用した結果、着実に生理の間隔が短くなってきている。今後も子宮反応点など下腹部のコンディショニングを注意深く治療する予定である。


反応点治療研究会   

神戸市  ゆるり治療院  呉本昭秀

 
        

| ゆるり治療院  呉本昭秀 | 10:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

おめでとう!

症例 30代 女性

初回
半年前から病院と並行して、鍼灸による不妊治療を行っている。ホームページを見て、治療方法に期待を持って来院された。

2回目
下腹部には、広い範囲に反応が見られたため、刺激量を多くした。治療後患者さんにもお腹を触ってもらい、反応点の変化を感じてもらった。

3回目
前回までは下腹部全体に反応が見られたが、反応点の範囲も少し小さくなってきたようだ。左卵巣の反応が顕著に出ていることを告げると、卵管障害や卵巣機能低下があると診断されているとのことだった。再度自宅でのセルフケアを勧めた。

11回目
治療を始めて2ヶ月半頃、自然妊娠されたが、1週間後来院された時には残念な結果となっていた。しかし患者さんには希望が見えてきたようで、引き続き治療を継続した。

30回目
病院では体外受精も勧められているが、もう少しこのまま頑張りたいとの本人の希望もあり、しばらくは、週2回の治療を行うこととなった。

最終
初診から7ヶ月後に人工授精を行なった。1度チャレンジしてみようという前向きな気持ちが良い結果につながったのであろう。その後妊娠の報告を受け、現在は検診日にあわせて来院されている。

治療のポイントと反応点の状況
耳、喉、肝臓、心臓、小腸、膀胱、卵巣、子宮の反応点。

治療の経過と感じたこと
以前の鍼灸治療では納得した治療が受けられなかった事もあり、あせらずに安心して治療を受けたいと希望されていた。本症例では子宮、卵巣の環境だけでなく、胃腸障害や便秘の治療もおこなった。不妊治療には子宮や卵巣内の環境を整えると同時に、全身治療によるコンディショニングの必要性を改めて感じた。


反応点治療研究会   

神戸市   さくらはりきゅう院   清水 基子


| さくらはりきゅう院  清水基子 | 00:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

逆子

症例 30代 第1子目

■初回
28週目の検診で逆子。お灸の指導をしてほしいと来院された。8月の終わり頃まだまだ残暑が続いていた。暑さやフルタイムでの仕事、家庭との両立で、顔色も悪くかなりつらそうだった。
治療後は、肩が楽になったと、ほっとした様子だったので、自宅でのケアを指導した。

■2回目
1週間後、病院での検診前に来院。前回より少し気持ちも安定している様子だった。
お腹を触診すると正常位に戻っているようだったので、診察の結果を知らせてもらうように伝えた。次の日、「逆子は戻りました」との連絡を頂いた。

■最終
その後、病院での検査日にあわせて出産予定日まで治療。無事に出産された。

■治療のポイントと反応点の状況
耳、鼻、肝臓、腹部全体の反応点に治療した。肝臓、腹部を中心に改善させた。首や肩、背部の筋肉の反応を取っていった。

■治療の経過と感じたこと
初診時、赤ちゃんが動くスペースもない程の腹部緊張が、さらなるストレスを引き起こしたのだろう。その苦痛は自律神経機能の不調や、肩こりや足のむくみを増強させたと考えられる。腹部や耳の反応点の改善によって母親の体調が改善され、胎児のストレスを解消させたのだろうか、正常な胎位へと復した。鍼灸治療は、妊娠中にも安心して受けられる有効な治療法である。


反応点治療研究会     

神戸市  さくらはりきゅう院  清水基子


| さくらはりきゅう院  清水基子 | 00:42 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

チャレンジしてみたい!はりで不妊治療

30代 女性

初回
1年前から不妊治療を開始。多胞嚢性排卵疾患と診断され人工授精、そして体外受精を3回経験されている。つい先日も受精卵を子宮に戻したが良い結果は得られなかったと寂しい表情だった。  「鍼灸治療は初めてで不安だけれど、子供が出来るなら色々な方面からチャレンジしたいと決心したようだ。鍼灸治療が体に及ぼす影響などを説明し、2、3ヵ月後を目標に治療をスタートした。

3回目
 明日の検査で「子宮状態がよければ翌月凍結卵で体外受精をしましょう。」と医師から伝えられたが、患者さんの表情からは不満そうな様子がうかがえる。治療後の子宮の反応は本人の自宅ケアの努力もあり良い方向へ向かっている。しかし、全体的にはまだ不安定なため、体外受精の日程を先送り出来ないか相談することを勧めた。

4~15回目
 検査で子宮に小さなポリープが見つかり摘出した。子宮内はきれいだからと翌月体外受精を予定通り行うこととなった。ところが凍結卵の状態が芳しくないため延期になり、次回の採卵に備えることになった。治療を始めてから、腰痛、冷え症、不眠がなくなり、生理周期の安定へと導けた。次回の採卵に希望が見えてきた。

最終
 その後、採卵、移植を経て、やっとスタート地点に立つことが出来たと笑顔で語ってくれた。現在は、流産予防のため治療を継続している。

治療ポイントと反応の状況
 安定した状態の卵、着床しやすい子宮環境を整える事を目的に週2回の通院を行った。 耳・のど・鼻・肝臓・小腸・胃・子宮・卵巣の反応点に治療した。

治療の経過と感じたこと
 3回目頃から子宮の反応は落ち着いてきていたが、耳や肝臓、胃の反応が不安定なため風邪や胃の不快感などを訴えた。治療を重ねると次第に内臓の反応も落ち着き、腰痛や冷え症、不眠の症状が改善していった。免疫系や自律神経系など全身治療できる鍼灸治療が子宮内環境を整えることに役立ったと感じた。


反応点治療研究会     

大阪市  稲次昌子


| こころはり灸治療院  中間善也・稲次昌子・野口恵美 | 00:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

生理不順と生理痛

症例30代 女性 

初回 
肩こりと腰痛を訴え来院された。下腹部の反応点が顕著に見られる。どうやら生理不順と生理痛に悩んでいるようだ。あきらめていたつらさが、鍼灸治療によって改善できそうだと期待に喜びを感じたようだった。

2回目
前回の治療後、指導したセルフケアを行うと、生理痛が軽くなったようだ。治療に加えて、セルフケアを行えば、楽になることが分かっていただけた。生殖器の反応点の改善はあるが、十分には改善できなかった。
6回目
生殖器の反応点の改善が見られ、生理痛は軽くなっている。

最終
生理痛のつらさはほとんど感じなくなったようだが、完全には安定していない。時に生理痛がつらい時があるようだ。定期的な治療と毎日のセルフケアの大切なことを伝えると、自分自身で体の手入れができることに、安心や安全性を感じるようで喜んでいた。肩こり、腰痛の面は、ずいぶん楽に過ごせると喜んでいた。

治療のポイントと反応点の状況
耳、生殖器、膀胱、腰部、臀部を重点的に治療した。

治療の経過と感じたこと(感想)
遠方からの患者さんであり、定期的な治療が難しいが、その分自宅でのセルフケアでカバーできると考えている。常に良いコンディションで日々を過ごす為の、本当のセルフケアには患者さんと治療師の二人三脚は意義深いと感じている。


反応点治療研究会     

三田市  岸本鍼灸治療院  岸本直樹


| 岸本鍼灸治療院  岸本直樹 | 00:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

5年の道のり 不妊症

症例  30代、女性

初回  
5年ほど不妊治療に通うが、妊娠できない。もう無理なのか?と不安と疲れ切った時、鍼灸でも不妊治療ができることをホームページで知り来院された。

2回目
5日後に来院された。子宮の反応点の改善が見られるが、右卵巣の反応点の改善はこの時点では見られなかった。聞くと、「右卵巣機能が良くない」と産婦人科医から診断されているとのことだった。

5回目
右卵巣の反応点が改善し、左右差がなくなってきた。気になっていた右側からの排卵があったと喜んでいた。大腿部の疲れた感じもなく、足取りも軽くなったようだ。

最終
一ヶ月間、週2回の治療を継続した。今のところ良い結果には至っていないが、現在も週に2回治療を継続している。

治療のポイントと反応点の状況
膀胱・生殖器の反応点を治療。特に右卵巣の反応点は最初、顕著に感じられた。心臓・肝臓の反応点に加え、首や腰部の筋の反応点を解消させた。

治療の経過と感じたこと(感想)
何年も産婦人科での不妊治療を続けても結果が出ず、鍼灸を選択される患者さんも多い。本例では、右卵巣の機能低下を指摘したことで、患者さんは安心感を抱いたようだった。また本例は生殖器の反応の改善に、お灸の治療を加えたが、性周期の安定など生殖機能の改善に役立ったと考えている。


反応点治療研究会     

明石市  片桐はり灸院  片桐 幹雄


| 片桐はり灸院  片桐幹夫 | 00:41 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

不妊治療

症例:30代 女性 第1子目

■ 初回
産婦人科で約1年間の不妊治療を経過していた。今回初めての体外受精をすることとなった。何とか着床させたいとの思いで鍼灸治療を受けようと来院された。頭痛、便秘など体の不調を抱えている。

■ 2回目
2日後に来院。初回の治療後、頭痛はなくなり便秘が解消、肩も楽になったと喜んでいた。
その後、週2回のペースで4回治療。家庭療法の指導をした。そして体外受精術を受けた。

■ 最終
5ヶ月たったある日。体外受精に成功し妊娠7ヶ月目に入ったと来院された。
実家に帰り出産の準備をするとの報告を受けた。

■ 治療のポイントと反応点の状況
耳、肺、肝臓、子宮、卵巣の反応点を治療。特に子宮の反応点の改善に注力した。

■ 治療の経過と感じたこと
6回の治療で、長年の偏頭痛と便秘が解消されたことが、体調の回復と気持ちを安定させたと思われ、結果的に妊娠へと導けたと考えている。耳の状態の乱れは、身体の様々な場所に影響すること、全身治療が不妊の原因の解消に役立ったと感じた。


反応点治療研究会     

神戸市  さくらはりきゅう院  清水基子


| さくらはりきゅう院  清水基子 | 00:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

不妊治療

症例 30代 女性

初回
10年前に第一子を出産し、8年前には子宮外妊娠で左卵管を切除している。第二子が欲しいため6年前より不妊治療を行っている。受精卵の移植を検討しているようだ。不妊治療に鍼灸が期待できると聞き、治療に来られた。腹、特に下腹部に力が無く、反応点が顕著で足の冷えがつらいようだ。

2回目
前回の治療後、体が温かくなり、肩も軽くなった様子だった。下腹部、特に子宮の反応はまだあまり改善が見られない。そこで家庭でのセルフケアを徹底するように指導した。

5回目
下腹部の反応に改善が見られた。また、冷えにも改善が見られた。

9回目
子宮など、下腹部の反応点は顕著に改善している。産婦人科医から翌月に受精卵を戻す相談をされているらしい。しかし今の状態では少し心配もあるので、さらに状態が改善してからの方がいいのではないかと提案した。

13回目
この日の午後に受精卵を移植することになっている。反応点は、かなり改善しているので「大丈夫ですよ」と自信をもって送り出した。

(最終)
移植後も治療を継続していたが、この日に着床の確認がとれたようだ。

治療のポイントと反応点の状況
膀胱、子宮、卵巣の反応点を重点的に治療した。同時に体調管理に気を配った。

治療の経過と感想
出産の経験者であり、難しい問題点は無いと考えられる。しかし、妊娠には受精卵移植後、あるいは着床後の子宮の状態が非常に重要であると考えている。この例は子宮環境を整える日数を要したが、通院による体調管理に加えて、家庭でのセフルケアが良い結果を導いたと思っている。現在も治療は継続中であるが、胎児は順調に成長している。


反応点治療研究会      

たつの市  あっぷるはりきゅう院  黒田耕生
 

| あっぷる鍼灸治療院  黒田耕生 | 00:38 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

あともう1歩 不妊治療

症例 30代 女性

初回
病院で不妊治療を始めて1年が経過。生理不順、排卵障害もあり鍼灸を加えて不妊治療に臨みたいとご主人と一緒に来院した。下腹部の反応点の状態はかなりひどく、週2回の治療を勧めた。

2回目
前回の治療後、下腹部の反応は少し改善されたものの、すぐに良くない状態に戻ってしまう。お灸など自宅療法を指導した。

2ヵ月後
卵巣機能が少しだが改善され、とても喜んでいた。引き続き週2回の治療の必要性を説明したが、病院での検査に満足したのだろうか、その後週1回の治療となった。

半年後
治療後はお腹の奥が温まる感じがするようになってきたと、治療効果を実感されていた。しかしその後、検査では良い結果には至らなかった。

1年後
週1回の治療と自宅療法に真面目に取り組んだが、思うような結果に至っていない。耳の反応点の状態が不安定になり、下腹部の反応点の状態も、あともう少しのところで停滞した。残念であるが、仕事を始められ、来院しなくなられた。

治療のポイントと反応点の状況
耳、肺、心臓、肝臓、小腸、生殖器など下腹部の反応はかなり悪かった。肩背部、腰部の筋反応点を解消した。

治療の経過と感じたこと
不妊患者の多くは、生理不順や生理痛、便秘などを伴う方が多い。本症例の患者さんは特に下腹部の反応が強かったが、やっと1点に絞られてきた。「あと治療が必要なのは卵巣の反応点だけですよ。」と告げた。やっと先が見えて来たように思っていたが、慌てたように帰宅され、治療が中断された。本例では、治療の回数、期間を徹底したならば…、今更ながらではあるが残念でならない。


反応点治療研究会     

神戸市  さくらはりきゅう院  清水 基子


| さくらはりきゅう院  清水基子 | 00:37 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT |